うーん、まず、いつものようにタイトルがマズイと思う。
「巨人とは?」というのがこの映画の見所なのに、”心の”では、見る前からそのように見てしまうよね。
「バーバラと巨人」で何故いけなかったのか?
でも現代の「I Kill Giants」も日本人の感覚では、ちょっと違うんだよねぇ。
この映画は、少女の”心”に焦点を当てた作品であることが、最初から判っているのと、見ていて”そうだったのか!”と気が付くのでは、感動の大きさが違うと思うんだよね。
それと、”巨人とは何か?”は、結局、”見た人が決める”というオチでも構わないと思う。
どうして、”心の”と決めつけるのか?
うーん、タイトルの付け方って重要だよね。
で、結局この作品は面白いの?
はっきり言って、”面白い”とは言えないよね。
ハラハラ・ドキドキも中途半端。
納得のラストではあるものの、もう少し、観客をくぎ付けにする展開が欲しかったなぁ。
「敵が襲ってくる!」って類の映画はいろいろあるよね。
中には、本当に襲ってくるんだけど、大人が信じないので、大変なことになってしまう・・・って話が多いと思う。
なんだけ、この映画を見て、何故か思い出してしまったのが、「ネバーエンディング・ストーリー」だ。
これって、「バーバラと心の巨人」とは、全く逆のパターン。
主人公が読んでいる”本の世界”に引きづり込まれそうになるんだけど、主人公は逆に”これは”本の中の話だ、現実じゃない!”ってなかなか認めないんだよね。
どちらもファンタジーなんだけど、描き方が逆なのがなんとなく面白いなと感じました。