音楽については、日本も「世界レベルになった」と感じることが多かったんだけど、ここにきて”やっと”映画も世界レベルになってきたような気がする。
特に戦国時代から明治維新にかけての歴史を題材にした作品に良い作品が多いような気がするんですよね。
さて、「HOKUSAI」はどうだったか?
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葛飾北斎の90年を2時間で堪能する
葛飾北斎というのは、江戸時代としてはかなりのご長寿90歳まで生きたという言わずと知れた日本を代表する画家ですよね。
この90年を2時間の映画で表現しようっていうのだからチャレンジですよね。
本編が細かく分かれている
とにかく長い人生を映画で表現するのだから、まぁ、仕方ないんだけど、「○○来」ごとに映画が区切られていて、繋がっているんだけど短編映画の積み重ねのような構成になっています。
その短編のような映画が最後に集大成的に纏められるといった感じです。
一人の芸術家の話なので、派手なアクションなどは当然無いのですが、なかなかスピーディーな展開と、役者さんの個性的な演技で最後まで飽きずに楽しめました。
江戸時代がどのような時代だったのか?を考える
「HOKUSAI」のキャッチコピーは、「絵で世界は変わるのか?」となっています。
江戸時代というのは、ご存知の通り封建制度でしたから生活は当然不自由なはずなんですが、通常の時代劇だと、”江戸文化の花が咲く”みたいな華やかなイメージですよね。
”本当の江戸時代ってどんな時代?”というのが、この映画のもう一つのテーマと言っていいでしょう。
もちろん映画なのでフィクションの要素はたくさんあるでしょうが、”本当は、こうだったんじゃないかな?”と思えてきます。
切った張ったの時代劇ではない、なかなか良い映画だと思いますよ。
でも、まぁ、”面白いか?”と聞かれれば、うーん、
ワクワク・ドキドキするような映画ではありません。(笑)