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決闘は野蛮な行為なのか?
現在の常識で考えれば殺し合いで決着をつけるって野蛮なイメージがありますよね。
また真実を暴力で隠してしまうようなそういうイメージもあります。
この映画を見るまではそのように思っていたのですが、時代背景が違うと価値観も全然違うんだろうし、そういう意味では「決闘」は理にかなっていた制度だったんだなぁと思わせてくれました。
司法がどうやって成熟したか判る映画
昔は決着をつける方法ってあまり選択肢がなかったんですね。
簡単に言えば王が黒いって言えば黒い、白って言えば白いという世界。
これに抗う方法が決闘しかなかったら決闘で決着を付けようってことになってしまう。
”正しければ神が勝たせてくれる”と信じていればなおさらですよね。
決闘というものがどういうものかこの映画で判りました。
夫婦共に命を懸ける
この映画を面白くしているのは、決闘する本人だけでなくその妻もまた命を懸けるというところ。
要するにまだ十分に権利を与えられていない女性が自らの正義を証明する方法も決闘以外には無かった。
この設定もなかなか渋い。
黙っていれば丸く収まるところを自らの名誉のために命をかける女性。
この部分にもスポットが当たっているところがまた素晴らしい。
非常に良い映画だったし面白かった。
ぜひ、見てください。