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面白いちゃあ面白いが今一歩
うーん、「ジュラシックパーク」のシリーズはとっても好きなんだけど今回のは正直言ってイマイチだった。
前回の「ジュラシック・ワールド」が最高に面白かっただけに非常に残念だ。
これがシリーズの完結という話になっているのでさらに残念だ。
なにが良くなかったのか?
恐竜はそっちのけ「人間中心」の映画になってしまった。
「ジュラシック・・・」のシリーズの主役は恐竜でしょ?
これは誰も疑わないところだと信じてたんだけど本作は違うんだよねぇ。
あくまでも人間が主役でストーリーが展開して恐竜は脇役というか料理で言えば”調味料程度”の位置付けになってしまっている。
これではつまらない。
なぜ恐竜が脇役になってしまったか?
やっぱりストーリーがマズイと思う。
人間の都合で誘拐された女の子を救出するというのがメインストーリーになってるところが最大の間違いだったんじゃないかな?
予告を見ると”ラプトルの子供を取り返す”という話が出てたけど、むしろこっちをメインのストーリーにした方が良かったのではないかな?
それと、やっぱり恐竜対人間の対決ももっと前面に出して欲しい。
今回は恐竜の恐さもイマイチだった。
なんか絶体絶命のピンチでも絶対助かるような雰囲気が出ていてドキドキしない。
もっとガチガチに恐い演出が欲しかったな。
昔、ハリウッド版の「ゴジラ」に”子供を殺されたゴジラが怒り狂う”という設定があったが、今回もこちらを踏襲して、”子供を誘拐されたラプトルが怒り狂う”の方が絶対面白かったと思うんだよね。
なんでそうしなかったのかな?
タイトルとストーリーのミスマッチがマズイ
サブタイトルの「新たなる支配者」って誰のことよ?
おそらく映画を見る前だったら「新たなる支配者」≒「恐竜」だと思ってるんじゃないかな?
という事は、「猿の惑星」みたいに恐竜が人間を圧倒して地球を支配していく・・・みたいな展開を想像するじゃない?
というか、少なくとも自分自身はそのようなストーリーを期待していた。
ところが蓋を開けてみると中身は人間VS人間で恐竜は単なるツールって・・・
これいったいどういう事よ?
結局誰が支配者になったのか?全然判らないままに終わってしまった。
これはキチンと反省して欲しいなぁ。
ついでに音楽がイマイチ
「トップガン・マーベリック」を見た後だから余計にそのように感じるのかもしれないけど、もう少し音楽を「ジュラシック・パーク」に寄せていたらシリーズのファンは別の楽しみがあったかもしれないと思う。
せめてエンディングロールの時にワンフレーズでも良いから例の曲を流して欲しかった。
それらしい部分が無いとは言わないけど(ジョン・ウィリアムスなんだろうけどね)もう少し味付けして欲しいなぁ。
映像は相変わらずスゴイ
映像に関しては、それはもう初期の「ジュラシック・パーク」とは比べ物にならないぐらい進化しているのは判る。
恐竜の種類も増えて凝りに凝った造形は素晴らしい!
正に”本物の恐竜か”という仕上がりになっている・・そこはスゴイ。
ただ、シリーズをずっと見ている人は少々飽きてきているんじゃないだろうか?
やはりニューキャラクターというか、これま
とでとは別のあっと驚くような恐竜を登場させて欲しかった。
ついでに書くならば、「ジュラシック・ワールド(前作)」に登場した新登場の恐竜で良かったのは「モササウルス」だね。
おー!こんな恐竜もいたのか!と驚いたものだ。
遺伝子操作で生まれた「インドミナス・レックス」はちょっと違うと思うけど、まぁ、こいつは純粋な恐竜にやっつけられるので良しとしよう!
という事で、多少がっかりしたがまぁまぁ面白いのでシリーズが好きな人は見るべきだし、シリーズを見たことが無い人も映像は楽しめると思うので映画館で見て損はないと思うよ。