「ジョーカー」に続きメチャ暗い映画だった。
予告を見た感じでは、コメディタッチの世の風刺作品かと思っていたら、けっこうとんでもない結末になってしまう社会派の映画ですね。
まぁ、韓国も他の先進国と変わらず深刻な格差社会ってことかな。
その描き方も極端なんだよねぇ。
洪水で被災する中、何事も無かったように庭でキャンプする人もいる。
やはり、格差が広がり過ぎると、何かしら歪が出てくるものなのか???
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金持ちは優しく貧乏人は犯罪に走る
とにかく、この映画に出てくる金持ち一家の人は優しいんだよね。
さらに、人を信じやすく疑う事がない、正に”良い人”だ。
そして、この一家に、寄生(パラサイト)する詐欺師一家。
お金があれば優しくなれるし、無ければ悪に走るしかない。
まるで貧乏人は犯罪者になるしかないような描き方がいよいよ深刻な社会を映しているようだ。
映画を見れば、金持ちになれないにしても、貧乏暮しはマズイよなぁって思ってしまう。
映画としてもまぁまぁ面白い
面白いのは、詐欺師一家が豪邸へのパラサイトに成功したあたりから。
追い出した家政婦が戻ってきてストーリーが急展開する。
このどんでん返しが次々にテンポよく出てくるので、”これってどうなるの?”となかなか面白い。
もちろん、詐欺師一家は悪人なんだけど、なんとなく応援したくなってしまうドキドキ感が良かった。
最後は、え?これで終わり??・・・”と思わせておいて”のエンディングでこれまた良かった。
一貫して暗い映画だけど、「ジョーカー」もそんな感じだったし、まぁ面白かった。
賞を取る映画でも楽しめるようになってきた
この映画は、韓国映画としては珍しく、いろんな賞を受賞しているらしい。
まぁ、社会性のある映画ってのは賞狙いなんだろう。
なんだけど、最近は普通に娯楽として楽しめる映画も受賞するようになってきたような気がする。
以前は、”受賞狙いの映画はつまらない”と思っていたし、現実そんな感じだったけど、これは好ましい傾向だと思うなぁ。
似たような映画では、日本の「万引き家族」が似てるなぁ。
こっちもかなり深刻な映画だったけどねぇ。