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マジメに丁寧に作られている
”この手”の映画はあまり好んで見ないんだけど、どうも、最近、いわゆる「話題作」も少なくて、特に見たい映画もなく、”手塚修原作”という事で見に行った。
NHK朝ドラ「エール」のヒロインを演じた、二階堂ふみさんが主演というのも少し魅かれた理由かなぁ。
で、どうだったか?
率直に書くと、予想通り難しいし、マジメに作られている映画ですね。
狂気の果てに転落する男・・・
まぁ、ありがちと言えばありがちなんだけど・・「一人の女の影響で落ちていく男」ってところですね。
それを”どのように描くか”というのが映画の魅力なんだろうね。
で、割と、原作のイメージそのままで、転落する男の人生をよく描いているとは思った。
オカルトチックなシーンも、ほぼそのまま描かれていて、”これ結局どうなるんだろう?”という展開も良かった。
ある意味、東京の恐ろしい部分もよく表現されていたような気がする。
よく原作そのままで作ろうと思ったよなぁ
なんといっても、主演の二人の演技が光るね。
前述のオカルト部分など、一歩間違えばコミカルになってしまうと思うんだけど、そんな事はなく恐ろしい展開に持って行って、さらなる悲劇にうまくまとめている。
いやはや”俳優って大変だなぁ”。
という事で、”良い映画”だとは思った。
まぁ、面白かったし。
でも”この手の”社会性の強い映画は、どうも苦手だな。
もう少し、ハラハラ・ドキドキの展開が欲しかった。
最後、宗教団体の追ってが迫ってきても良かったような気がする。
ま、そういう映画ではないんだろうね。
という事で、すっきり爽やかな映画ではないし、面白い!ってわけでもない。
でも、良い映画ですよ。