絵は綺麗なんですけどね。
デジタルワールドをうまく表現んしているとは思うんだけど・・・
素直に面白いか?って聞かれると、まぁまぁですね。
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いちいち「他の何か」に似ている
なんだか、全体的に他の映画を組み合わせたような感じなんですよね。
絵もそうだけど、設定とかストーリーとか・・・
設定は、ほぼほぼ「マトリックス」だよねぇ。
”もう一つの世界”という意味では、ほぼほぼ同じ。
しかも主人公は、普段は平凡なのに”もう一つの世界”の中では特殊な能力を持っていて、ある日それが覚醒するって・・・なんか似てるし。
ストーリーは、その”もう一つの世界”で人を捜すって、それ、「君の名は」じゃない?
で、「君の名は」の場合は、”もう一つの世界”に最後、オチがあるんだけど、これが、「竜とそばかすの姫」にはないんだよなぁ。
そのまんま・・・起承転結の”転”が無い。
いや、”転”はあるんだろうけどね、弱いんだよなぁ。
で、竜と、そばかすの姫の関係なんだけど、これも見ているうちに”何かに似ている”ってずっと感じてたんだよね。
で、終盤で、竜とそばかすの姫が躍っているシーンをみて、”なるほど、これは「美女と野獣」なんだと気が付いた。
後から、「美女と野獣」のオマージュという話を聞いたけど、全体的に何かに似ている状態では、素直に受け入れられない。
絵が綺麗ならばアニメとしてOKなのか?
確かに最近のアニメは絵が綺麗になって、これを楽しむのもアリだとは思う。
この作品に関しても絵が綺麗なのは特筆できるとは思う・・・けど、
やっぱ映画なんだから、ストーリーも大事でしょ。
見ている人が、”そうだったのか!”と驚くような仕掛けが欲しい。
だらだらと綺麗な絵を見せられるのはいかがなものか?
細田さんの作品では、先日「未来のミライ」を見たんだけど、これも”なんじゃこりゃ?”のような作品だった。
これって唯一印象に残ったのは「ちょっとオシャレで風変りな戸建て住宅」と「未来の東京駅」だけだったなぁ。
やっぱ、もう少し設定やストーリーを練って欲しいなぁ。
似たような設定だけど、「フリーガイ」は断然面白い!
最近、”もう一つの世界”って感じの映画は増えてるよね。
なんか、皆さん実在の世界では疲れて”もう一つの世界”に逃避したくなっちゃったのかな?
それはともかく、こういうパラレルワールド的な映画の中では、絶賛に値するほど面白かったのが、「フリーガイ」だな。
ほぼほぼ設定は「竜とそばかすの姫」と同じ。
人(キャラクター)を捜すってところも同じ。
なんだけど、オチが全く違う!!
”へーそうだったのか”、”そうなるのか!!”、”この先どうなっちゃうんだろ?”の連発で、最後までハラハラ・ドキドキです。
少し、見習ったらどうかと思う。