ネットでは散々酷評されているようですが、僕は正直面白かったです。
確かに、ストーリー単純、突っ込みどころ満載の内容なのですが、中国映画は”この手”の映画は普通で、そういう事をスルーすれば、普通にエンターテイメントとして楽しめます。
逆に細かいところを突っ込む必要ないでしょ、普通に楽しめよ・・・と言いたくなる。
不評の根本的原因はタイトルにあると思う。
確かに、空海の役どころは別に空海でなくても良いし、日中合作の無理やり感がある。
タイトルは原題の「妖猫傳」(英題は「Legend Of The Demon Cat」)の方がしっくり来る内容だ。
日本語的には、「化け猫」ってところか?
ヘタに、「空海」なんてするし、しかも予告編で、空海を乗せた船が荒波の中航海するシーンが出てくるので、”歴史物”と勘違いした人が多かった。
これが不評の根源だと思う。
断言できる、この映画は、歴史と全く関係が無い!
単に、歴史上の人物を面白おかしく組み合わせただけだ。
だから、そこを楽しむ映画なんだよ。
それを、タイトルと予告編でダメにしてしまった・・・残念だ。
そもそも、中国映画のストーリーは”へ?”ってのが多い。
ストーリーを楽しむ映画ではないのだな。
長安の町や衣装、ワイヤーアクションなどを楽しめばよろしい。
そういう風に見れば、面白い映画だと思う。
似たような感じの映画はといえば、グリーン・デスティニー ― コレクターズ・エディション]とか、LOVERSとかですね。
中国映画は、エンディングが”これで終り?”って感じの映画が多いのですが、例に漏れず、どっちも似たようなものです。