これは、文句なく名作だと思います。
ジョディー・フォスターのファンなので、興味を持った映画だったんですが、想像以上の展開でショックを受けました。
猟奇殺人をテーマにした映画は多いのですが、グロテスクな映像は最小限で、そこがまた印象に残るシーンになっています。
特筆すべきは、アンソニー・ホプキンズ演じる「ハンニバル・レクター」です。
囚われているにも関わらず、その恐ろしさはバツグンで、ジョディ・フォスターと対峙するシーンは、本当に印象的ですよね。
さらに、彼を拘束する道具の数々・・・。
後の映画や、パロディなどに影響を与えたのは間違いないでしょう。
内容は、猟奇殺人のどうこうではなく、純粋なサスペンスになっていて、オープニングからエンディングまで、ハラハラ、ドキドキ、スリル満点の展開が続きます。
終わったかと思いきや、恐怖の余韻が残るエンディング。
さらに、続く恐怖を連想されるラスト―シーンは、シリーズとなる「ハンニバル」に続くシーンとして見逃せません。
猟奇物やグロテスクなシーンが苦手な方でも、サスペンスが好きなら、ぜひご覧になって欲しい名作だと思います。
羊たちの沈黙の主人公は、ジョディ・フォスター演じる新米FBI捜査官なのですが、印象に残るのは、「ハンニバル・レクター」の方です。
そういった事もあり、この作品に続く続編は、「ハンニバル・レクター」が主人公になっています。
このシリーズはどれも面白く、お勧めですよ。
本シリーズの2作目「ハンニバル」
文字通り「ハンニバル・レクター」が主役です。
刑務所の中にいても恐ろしい「ハンニバル」の恐怖が満載です。
個人的には、相手役のクラリスが、ジョディ・フォスターから、ジュリアン・ムーアにチェンジしたのが、少々、寂しいですが、面白いところは変わりません。
本シリーズの3作目は「レッド・ドラゴン」です。
時系列で言えば1作目の「羊たちの沈黙」より、前になります。
1、2作目とは、趣が異なり、「ハンニバル」とFBI捜査官の対決といった感じです。
1作目に脇役として活躍するFBI捜査官ジャック・クロフォードが登場するところも見逃せません。
個人的には、タイトルの「レッド・ドラゴン」がどうも、気に入りません。
どこか「ハンニバル」のシリーズだと判らないし、どことなくアニメっぽいですよね。
本シリーズの4作目「ハンニバル・ライジング」は、時系列では最も古いものになります。
ハンニバルが子供の頃の話で、”いかにして殺人鬼が生まれたか”というストーリーになっています。
未来の殺人鬼が主役なのですが、観客は彼を応援したくなるんですよね。
子供時代の話なので、演じるのはアンソニー・ホプキンスではないので、その点はしょうがないかな。