そもそもというか、実はというか『チャーリーズ・エンジェル』は、好みではない。
その理由なんだけど・・・
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オッサンがモテるのが気に入らない
オッサンが美女に囲まれてチヤホヤされる・・・これを見た、”本物の”オッサンは、さぞ自分のことのように嬉しくて、”自分もこうなりたい”と夢を見るんだろうな・・・。
こう考えると情けないというか哀れな気になる。
村上春木の作品に「1Q84」というフィクションがあるんだけど、このヒロインの「あおまめ」の設定が不快だった。
「あおまめ」はスポーツインストラクターも勤める健康的な美少女なんだけど、ハゲたオッサンが好みで、気軽にエッチするんだよね。
いかにもそこら辺のおっさん達が”こんな子とお知り合いになりたい”と思わせるような設定で、気分が悪くなった。
オッサンをバカにしているのか?単にオッサンに夢を持たせたいのか?
これを読んでいで喜んでいるオッサンを想像するとキモイというか哀れに思えてくる。
「チャーリーズ・エンジェル」もそういう不快感を与える映画だ。
なんだ、あの「ボスレー」という設定は???
美女に囲まれてニヤニヤしているオッサン!
そんなもん、葬ってしまえ!
新「チャーリーズ・エンジェル」は、良い意味で期待を裏切った
僕の場合、”映画に行こう”と思い立ったら、丁度良い時間に始まる映画を見るので、今回の「チャーリーズ・エンジェル」は、あまり期待していなかった。
まぁ、そこが良かったのかもしれないかな。
実は、けっこう面白かったし楽しめた。
なんてったって「ボスレー」が女性なんだよね。
男女平等の世の中だ。そうこなくっちゃ、楽しめないよねぇ。
逆に”普通のアクション映画”になってしまったか?
ストーリーは、従来どおりの単純さはあるものの、それなりにどんでん返しもありハラハラ・ドキドキの展開もあった。
もちろん突っ込みどころも満載だけど、それは”この手”の映画には絶対あることなので、ご愛嬌だ。
気分をすっきりさせたい方にはお勧めだ。
特に、開始早々に”男性の”ボスレーが死んでしまうんだよね。
このあたりから従来の「チャーリーズ・エンジェル」とは違うよね。
従来の「チャーリーズ・エンジェル」ファンにはがっかりかもしれないが、そうそうにムカつくキャラが死んでしまったのは個人的には良かった。
ただ、従来のファンからしたらどうなんだろ?
これって、「チャーリーズ・エンジェル」らしさはあまり感じられないんだよねぇ。
セクシーでコミカルなエンジェルがあまり際立っていない。
もちろん、チヤホヤされるオッサンも出てこない。
個人的には大歓迎なんだけど、ファンとしては物足らないかも?
普通のアクション映画になったねぇ。
そもそも、この系統のアクションはネタが尽きてきているのかもしれないね。
ウィル・スミスなんかも、いろいろな種類のアクションにチャレンジしているようだけど、脚本が微妙に違うだけで、アクション自体に凄さはなくなってきている。
というか、昔は”スゴイ!”と思われたことも、今はCGで簡単にできてしまうんで、よほどのことがないと客は喜ばなくなった。
また、あまり極端な映像を作って現実離れしてしまうと、これまた冷めてしまうんだよね。
アクション系もそろそろ曲がり角なのか?
過去のシリーズ物とつながりがあると言えばある。
まぁ、チャーリーとは何者か?ボスレーの役割は?
なんて事は前作を見たほうが判ります。
ただ、知らなくても全然問題ないですが・・・
「チャーリーズ・エンジェル」
(劇場版の原点のような作品)