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久々に重い映画に当たってしまった。
予告編を見たときは、新聞記者がソ連の悪しき行いを暴くハラハラ・ドキドキのストーリー・・・と思ったんだけどなぁ。
そうではなかった。
内容は予告編の通り、あるジャーナリストがソ連繁栄の秘密を探りにウクライナに潜入、そこで戦慄の現状を見て、これを世の中に知らしめることができるか?という内容だった。
それはそうなんだけど、展開もゆっくりだし、それぞれのシーンは印象的なんだけど、ぶつ切りというか、連続性がないんだよねぇ。
だからハラハラ・ドキドキ、この後どうなるの?なんてことはない。
ただただ、悲惨なシーンがポツポツと表現されているだけ。
問題のウクライナのシーンが短い!
全体として、一番表現して欲しい、ウクライナの悲惨さ、これは十分出ていると言えば出ているんだけど、そこを取材するジャーナリストの危機感がイマイチなんだよね。
なんか行き当たりばったりで、現実問題として、例え行けたとしても、絶対帰ることができないような場所から急に帰ってくる。
しかも、先人のジャーナリストは殺されているのに、こっちはどうなる???
うーん、納得できんなぁ。
凝りに凝ったカメラワーク
スゴイなぁ、と思うのは、カメラワーク。
ガラスに映り込んだり、柱の影に隠れてうまく演出したり・・、
こういうところが凝りに凝っているというのは判る。
なんだけど・・・。
逆に全体を写していないので、何が写っているのか判り難いんだよね。
後で、あれは、そうだったのかと判る事もあるんだけど、なんかそこに意味があるのか?と思ってしまう。
正義のジャーナリストが数々の苦難を乗り越えて真実を掴む・・・みたいな展開にはできなかったのかなぁ?
トム・クルーズあたりが、列車から飛び降り、有刺鉄線の壁を乗り越えてついに真実を掴み取る!・・・のような映画の方がよほど面白いと思う。
非常に残念だったなぁ。