「グリーン・ブック」がそうなんだけど、”最近はアカデミー賞で受賞する映画も面白い”という事もあるし、”普通に映画として面白い”という意見も見かけられたので、まぁ、行ってみた。
もちろん、「バットマン」のシリーズだという事もあるけどね。
で、どうだったか?
評判どおり、暗いねぇ。
見たらドンヨリと落ち込むこと間違いなしだね。
身障者に対する世間の風当たり、生い立ちの不幸など、やはりこの映画を見ると考えさせられるものはあった。
画面は確かに良かった。ホアキン・フェニックスの演技も光っている。
アーサーの住んでいるアパートに続く階段は本当に印象的で映画の中で生きていると思う。あれは、アーサーの人生そのものを良く表現していると思うな。
だけど・・・だけどだけど。
追い詰められていくアーサーに心を魅かれるんだけど、もう少しドキドキ感、ハラハラ感が欲しかったなぁ。
時間的な”際どさ”みたいな演出があるともっと印象に残ったんじゃないだろうか?
あと、バットマンとの繋がりなんだけど、これがニクイ!ってぐらい微妙に絡むんだよね。
映画を見ながら、”確か、ブルース ウェインってこうなるんだよなぁ”っと思っていると、そういうシーンが出てくるんですよね。
これはバットマン・ファンにはたまらないかもしれませんね。
という事で、賞を取るには立派な作品だと思いますが、バットマンのようにアクションがあるわけでもなく、スリリングな攻防があるわけでもありません。
思えば、「バットマン」の1作目(ジョーカーと闘う)も、似たような感じの暗い映画でした。
そもそも、「バットマン」のシリーズはそんなものなのかなぁ?
という事で、自分自身の復習のためにもバットマンを振り返ってみます。
自分自身、最初にバットマンの映画をみたのは1989年公開の「バットマン」です。
実写版「バットマン」の1作目といっても良い本作品で、バットマンの敵は「ジョーカー」でした。
「ジョーカー」誕生のシーンも含まれているので、ちょっとスジが違うのかもしれません。
この映画の何が印象的だったか?
まず、ヒーロー物としては異色の”暗い”映画でした。
当時は絶賛されていたのですが、バットマン自体弱っちいし、とても面白いとは言えない映画だと思います。
もう一つが、主役のバットマンよりジョーカーの方がカッコいい!!というところです。
バットウィングをジョーカーが一発の弾丸で落とすシーンがあるのですが、なんというか、”ジョーカーのためにあるようなシーン”なのです。
バットウィング
普通にピストルを胸元から取り出すかと思いきや、メチャメチャ銃身が長いんですよね。
うーん、カッコいい!!
その後の続編が、1992年公開の「バットマン・リターンズ」です。
コチラは、「キャット・ウーマン」が登場するので話題になりましたね。
その後、バットマン フォーエヴァー (1995年)、 バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲 (1997年)と本シリーズは続きました。
Mr.フリーズは、アーノルド・シュワルツネッガーが悪役で注目されましたね。
そして、”新シリーズ”と言っていい作品が2005年公開の「バットマンビギンズ」です。
このシリーズは、「ダークナイト・トリロジー」と呼ばれています。
「バットマンビギンズ」は、”バットマン誕生の物語”と思いきや、それまでのストーリーとは別の展開に続きます。
本作品の延長線上に今回公開された「ジョーカー」があると言っていいでしょう。
ただ、新シリーズとはいえ、バットマン特有の”暗い映画”であることは同じです。
いや、「ロビン」や「キャットウーマン」が登場する前シリーズよりは、さらに暗くなったイメージです。
2作目の「ダークナイト」は、”名作”の呼び声が高い作品で、この時、バットマンの敵が再び「ジョーカー」なのです。
なので、僕の知る限り、ジョーカーは2回映画でバットマンと闘っています。
で、どうだったか?というと、やっぱり”ジョーカーの方がカッコいい”んですよねぇ。
そういう映画なのかもしれませんね。
このシリーズの完結版が3作目にあたる「ダークナイト・ライジング」になります。
「バットマン」の全作品を網羅する必要はないとは思いますが、「ジョーカー」を深く知る上では参考にはなると思いますよ。
DCの「シャスティス・リーグ」を楽しむためにもぜひ、ご覧になってください。