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意外に面白い!
いやもう、全然ノーチェックの映画で見に行くつもりは全くなかったんだけど、知り合いが「面白かった」というので、”騙されたふり”で見に行ったところ・・・意外や意外!面白かった!良かった!!
義理人情で語られることの多い「忠臣蔵」の討ち入りを、経済的な視点から描く・・・この発想が面白い!
お家断絶・お城の明け渡しを”倒産”と見立て、資産整理から職がなくなる侍達の生活まで、その視点が面白かった。
何か行動を起こす度に、”それで幾らかかるのか?”という解説が入るのも、なかなかの演出です。
赤穂から江戸までの旅費が60万円以上と、現代を基準にすると、かなり高額になるという事実も”へー!”という感じ。
いよいよ討ち入り!という時に、どんどん蓄えたお金がなくなっていく、さらにその状況をいかに打破していくのか?
いや、非常に面白かった!
宣伝が下手じゃないのか?
この映画、前述のように知人が「面白かった」と言うので、”では見てみるか?”という気になって、全然期待していなかった。
だいたい、告知もポスターもチラシも”コメディ”で押していて、ふざけているのか?と思っていた。
しかし、中身はすごくマジメで、しっかりと作られてるし、ある意味、勉強になる。
現代の”戦争”に通じるところもあり、非常に意義のある映画だと感心した。
なんで、宣伝手法と実際の映画にギャップがあるのか?
”くそまじめ”な映画は受けないのか?
いや、映画は面白いからこそ楽しめる。
「決算!忠臣蔵」は、十分に面白い。
ただ、ゲラゲラ笑い転げる映画ではないんだ。
徐々に追いつめられていく大石倉之助。最後に男を見せる そろばん侍の矢頭長介。
キャスティングも良かった。
そして、ラスト。
忠臣蔵なのに、討ち入りのシーンがないという衝撃!
いや、なかなか良い映画でしたよ。
見てみたい
実は、これを見て「殿、利息でござる」という映画を見たくなった。
調べてみると、同じ中村義洋氏が撮ったという事。
これは見てみたくなるよね。