最近、面白い映画に当たっていたので辛口なのかもしれないんですが、正直言ってあまり楽しめなかったです。
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カットが多い上に早口でまくし立てる感じ
おそらく、”スマートな人達の頭脳戦”、特に、”女性も頭が良い”というのを印象付けようとしたんだと思うんだけど、全体的に早口で、短いカットを次々に出してくるので、煩いんですよね。
ワンカットの『1917 命をかけた伝令』を見た直後だったし、撮りかたとしては、正反対だよね。
もう少し、”普通”なテンポで演出して欲しいなぁ。
あれでは伝わらないんではないだろうか?
観客に対する優しさが欲しいなぁ。
ドキュメンタリー風なフィクション
冒頭から実際のニュース映像が使われているし、随所に”今の大統領”のニュース映像が使われていて、ドキュメンタリーか?というような演出なんだけど、最後に”守秘義務がありますよ”と、しっかりフィクションであるところを強調している。
うーん、実際はどうだったんだろう?というのがすごくモヤモヤする。
結局「金」か?
「Me Too」運動を知っているとかなり刺さるのかも
日本では、どの程度の盛り上がりがあるのか、良く判らないけど、セクハラやパワハラで被害者となった方に”立ち上がろう!”と呼びかける「Me Too」運動の発端を扱っている点は注目されるべきだと思う。
”本当にこんなことが行われているのか?”、”許せない!”など共感を得られればこの映画は成功だね。
だけど・・。
娯楽的な要素も欲しい
結局は映画だからね、観客が楽しめないとヒットしないし、ヒットしなければ観客が増えないのでムーブメントになりにくいと思う。
そういう意味では、もう少し、”ハラハラ”、”ドキドキ”、”どうなるだろう”など、映画の醍醐味のような要素を入れた方が良かったのではないだろうか?
なんとなく、ゴチャゴチャしているストーリーやキャスティングも整理するべきだったろう。
そういう意味では「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」は似ているなぁ。
こっちはもっと酷かったけど・・
キャスティングは魅力
金をかけたんだろうな・・と思わせるのがキャスティング。
シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーと大物勢ぞろいなんだよね。
マーゴット・ロビーなんか、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』ど同時公開中だもんね。
まぁ、そのマーゴット・ロビーは、「スキャンダル」の中では、あまり良い役じゃないんだけどね。
綺麗どころを楽しむには、良い映画かもしれないね。
・・・そういう意味でもカットは長めの方が良いのでは?