素直に良かったです。
偏見かもしれないんですが、「アカデミー賞を取った映画で面白い映画はない!」と思ってたんですが、これは良いです!!
社会性の強い映画なのに予告編から”見たいな”と思わせる映画は久しぶりでした。
で、アカデミー賞を取ったんで、”実際は面白くないのかも?”と勘ぐっておりましたが・・・、間違いでした。これは面白い!!
「ボヘミアンラプソティ」と、どっちが良いか?と聞かれても、違う種類の映画だから答えようがないですね。
もちろん、この映画は、”差別”を題材にした社会的な映画であることは間違いないんだけど、とにかく面白い。
なんてったって、黒人のマスターとイタリアンの運転手。
この組み合わせがなんとも面白い。
主人公は、そもそも差別主義者だったイタリアンの運転手の方で、黒人アーティストの運転手を務めて交流を深めるにつれ、徐々に友情が芽生えていくというストーリーだ。
面白さのポイントはいくつかあって・・・。
まず、運転手トニーが野蛮でヤボな男だったのに、天才ピアニスト ドクター・シャーリーと付き合っていくうちに、人間として成長していくところ。
そして期待のピアノの演奏シーン。
本当に本人が弾いているのか見ただけでは判らないんですが、とにかくスゴイです。
ラスト近くの黒人バーでの演奏は、そりゃもう、これだけ映画として成立しそうなぐらいいスゴイ シーンです。
演奏終了時には、こっちも立ちあがって拍手したくなりました。
あと、トニーのワイフ宛ての手紙。
これネタバレになるから書けないんだけど、映画の重要なポイントです。
ここで涙が出そうになるんだよなぁ。
さらにさらに、60年代のアメリカが良いねぇ。
車も町並みも、カーネギーホールも何部の農村地帯も、何もかも映画のバックグラウンドにピッタリだ。
いや、良かった!
「ファーストマン」がイマイチだっただけに、良い口直しになったと思います。